2023年10月11〜13日、ディープテックツアー in マレーシアを開催しました。

3年半ぶりの復活となった本プログラム。「ツアー」と言いつつも、ただの視察ではなく、訪問先各所で自社の技術やビジョンを語るプレゼンを行い、積極的に新規事業を創る活動をしていただく企画です（参照：ディープテックツアーについて）。

今回は「ものづくり」をテーマに掲げ、マレーシアで新規事業に取り組む現地財閥企業や、製造企業・ものづくり拠点・ベンチャー企業など3日間で10箇所を訪問し、今後マレーシアが知識製造業の拠点となることをお伝えしました。特に注目しているのが、「サイバージャヤ」地区です。リバネスマレーシアもクアラルンプールから移転し本社を構えており、政府の技術開発特区として、多くの先端ベンチャーや企業を集結させ、また大学や病院なども誘致し新たなテクノロジータウンとして発展を続けています。いずれの参加企業も、訪問先組織との直接的な関係性を構築し、事業創出の新たなきっかけを得て帰国することができました。訪問先での様子や、参加いただいた方々からの感想をまとめましたのでぜひ最後までお読みください。

＜好評につき追加開催！＞

2024年2月に、ディープテックツアー in マレーシアを追加開催します。最終日には、現地の多様な研究者が集結する学会Hyper Interdisciplinary Conference in Malaysiaに参加いただけます。ふるってご参加ください。

■期間：2024年2月22日（木）〜24日（土）
■費用：45万円／人（税抜）　＊2023年11月30日までにお申込みの場合【早割】適用、40万円／人（税抜）となります！＊
■申込：株式会社リバネス　創業開発事業部　秋永（ [email protected] ）までお問合せください。申込書をお送りします。

＜タイ・インドネシアは残り僅かです！＞

残り数名、空きがございます。次回は来年11月開催となりますので、この機会をお逃しなく！

◆11月16日（木）〜18日（土）　
　ディープテックツアー in インドネシア　「島嶼国のアグリ・アクアテック」

◆11月23日（木）〜25日（土）　
　ディープテックツアー in タイ　「物流・インフラ・モビリティテック」

詳細はこちらの資料をご参照ください。

＜ディープテックツアー in マレーシアの様子＞

Day1　10月11日(水)

■テーマ：産業界での市場ポテンシャルを知る Knowing market potential in industry
■訪問先：Leave a Nest Malaysia Sdn. Bhd.／Malaysian Research Accelerator for Technology & Innovation (MRANTI)／IOI Group／PETRONAS Group

Leave a Nest Malaysia Sdn. Bhd. Director ザイム氏によるマレーシアの歴史とエコシステム概況の導入講義

政府機関MRANTI訪問

大手財閥PETRONASでの協議

Day2　10月12日(木)

■テーマ：製造業のパートナーに出会う Finding manufacturing partners
■訪問先：Cyberview Sdn. Bhd.／Move Robotic Sdn. Bhd.／PICA Manufacturing Solutions  Sdn. Bhd.／Boustead Technology Sdn. Bhd.

訪問先でのプレゼンテーションの様子

半導体部品製造工場の中を特別に見学

Day3　10月13日(金)

■テーマ：知識製造業の拠点をつくる Center of Knowledge manufacturing
■参加イベント：Center of Garage Malaysia開所式／Leave a Nest Malaysia Sdn. Bhd. 10周年記念パーティー

リバネスマレーシア10周年記念パーティーの様子

＜参加者の声＞　

今回のツアーは事前の打合せを行った上でアレンジされた当社の事業ターゲットとなる現地の主要企業複数社への事業紹介と情報交換の機会が得られ、具体的な次の活動につながる海外事業展開の第一ステップとなるツアーだと感じました。物理現象に根ざした課題や技術は言語・文化によらず共通のものであるという理念を体現するため、この機会を逃さずに成果につながる活動を継続していきます。（株式会社CAST　代表取締役　中妻 啓様）

公私共に初めてのマレーシアでしたが、想像以上に発展しており驚きました。また、シンガポールもそうでしたがこのツアーは「人的繋がりのない地」で、直接的な顧客または協業候補へ繋がるまでに至る、膨大な時間とコストを圧縮できる素晴らしい機会だと感じました。国として、まだまだ発展しており可能性が満ち溢れる地域だと思います。残念ながら、私どものビジネス展開地としては建設需要が不安定であり市場成長・成熟がまだまだ必要であると考えています。公共投資は政権動向によりある日突然工事が中止となったり、民間投資も限られたプレーヤーのみの特権となっている印象です。私どもが、解決したい問題である人不足や効率化よりも特権層のコスト削減のみで全てのジャッジがなされる市場であると分析しています。一方で、さらなる開発によって、この国の問題・課題にハマるものが開発できれば一気に広がるチャンスがあります。まずは、開発パートナー探しをして当初の目的であるR＆Dのオフショア化を進めていきます。（Kenrobotech Corporation　代表取締役CEO　眞部 達也様）

マレーシアに限らず、東南アジア、アフリカも含めたエコシステムに触れることができ、とても有意義なツアーとなりました。個人的には同じような志を持つ日本のスタートアップとの交流も有意義で、他社のアプローチとの比較から自社のサービス・プロダクトの輪郭がより明確になり、またその鋭いインサイトやスピード感にも大きく刺激を受けました。他地域の視察と種まき、日本でのコア技術・プロダクト開発方針への具体的なアクションに繋げ、5年後には世界中の製造課題を解決するプロセスインフォマティクス企業となれるよう挑戦・行動し続けたいと思います。（アイクリスタル株式会社　執行役員　PI営業部長　服部 優希様）

今回のディープテックツアー・マレーシアに参加させていただき誠にありがとうございました。まずは、マレーシア中枢企業であるIOIグループ、PETRONASグループ、BousteadTechnologyの経営層の方々と面談できたことは驚きであり、ビジネスの可能性を強く認識できました。 また、MRANTIやCyberviewなどマレーシア政府の企業支援体制も理解できました。こうした中で、幣金庫は10年前よりタイ国バンコクに駐在員事務所を開設し、同国においても進出企業や国内取引先のタイ国有数企業にビジネスの仲介を行っています。これと同じ動きがリバネスマレーシア社を通じて可能になるのではないか、また、幣金庫が運営するFUSEの会員企業及び取引先企業、特にスタートアップにはマレーシア進出を促すことも可能性があるのではと思いました。一方、マレーシアのスタートアップと幣金庫取引先との協業などの可能性は、まだこれからといった印象を受けました。今後ともどうぞ宜しくお願いします。（浜松磐田信用金庫　ソリューション支援部　部長　田中 紀充様）  

＊＊ご参加の皆様、ありがとうございました。