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【実施報告:10月8日(木)】グローバルビジネスセミナー2026 第4回:海外で売るには、誰と組む?

株式会社リバネスは、仙台市の委託を受け、仙台・東北から世界の課題解決に挑むスタートアップを支援する「仙台・東北エクスパンションプログラム(略称:STEP)」を推進しています。

本取り組みの一環として、仙台・東北から海外展開を目指すスタートアップ、新規事業を模索する地域企業等を対象に、グローバルビジネスセミナー2026を開催しています。

2026年10月8日(木)、第4回「海外で売るには、誰と組む?」を開催しました。

セミナー概要

グローバルビジネスセミナー2026 第4回 概要

日時:2026年10月8日(木)16:30〜18:00
開催形式:現地・オンライン
テーマ:海外で売るには、誰と組む?
主催:仙台市
運営:株式会社リバネス

登壇者:
カメイ株式会社 海外・貿易事業推進課 佐藤 庄太郎 氏
カメイ株式会社 新事業開発室 髙橋 由典 氏

モデレーター:
カメイ株式会社 新事業開発室 舛谷 紘祐 氏

海外で売るために、誰と組むか

海外に製品を販売する際、現地の顧客をどう見つけ、どのように商品を届けるのか。物流や商習慣、代金回収など、国内での販売とは異なる課題も多くあります。第4回では、仙台に本社を置き、国内外で幅広い事業を展開するカメイ株式会社を迎え、海外での販売や流通の実務について伺いました。

カメイは、エネルギー、食料、建設、自動車など多様な事業を手がけ、海外でも長年にわたり事業を展開しています。シンガポールでは、日本食材の輸入・卸売を通じて現地の飲食店や小売店との取引を重ね、米国でもスーパーマーケットの運営などを行っています。

今回は、こうした海外事業の経験をもとに、商社が担う役割や現地で商品を販売するための工夫、海外取引で注意すべき点について、具体的な事例を交えながら議論しました。

⸻ 1. 商社のネットワークを活用して海外へ届ける

海外展開にあたっては、現地の販売先の開拓から、輸送、保管、配送、代金回収まで、さまざまな対応が必要になります。これらを自社だけで整えるには、時間もコストもかかりますが、商社が持つ物流網や販売ネットワークを活用することで、海外展開の負担を抑えることができます。

シンガポールにおける食品流通事業を例に、商社が担う役割が紹介されました。日本国内で複数のメーカーの商品をまとめて輸送することで、個々のメーカーの輸出量が少なくても、効率的・効果的に海外へ商品を届けることができます。また、現地のグループ会社が持つ倉庫や配送網、飲食店・小売店との取引関係を活用できることも大きなメリットです。

さらに、国内での円建て取引など、メーカーが為替変動や海外取引に伴うリスクを抑えられる仕組みについても紹介されました。

海外に自社拠点を設けたり、一から販路を開拓したりする前に、すでに現地で事業を展開している商社と組む。特に海外展開の初期段階では、商社の持つ機能やネットワークを活用することが、有効な選択肢になります。

⸻ 2. 現地で売れる商品は、現地で考える

日本で売れている商品が、そのまま海外でも売れるとは限りません。食文化や生活習慣が違えば、求められる味や容量、価格帯、使い方も変わります。日本と海外で異なる商品規格への対応や、現地のニーズに合わせた商品づくりについて事例の共有をいただきました。

また、商社の販売網に商品を載せるだけでなく、メーカー自身が現地に足を運ぶことの大切さも紹介されました。実際に、担当者が継続してシンガポールを訪れ、飲食店の関係者と直接会いながら販路を広げた事例もあります。

現地の顧客が何を求めているのかを知り、必要に応じて商品や売り方を変える。商社とメーカーがそれぞれの強みを持ち寄り、協力して市場を開拓していくことが求められます。

⸻ 3. 海外取引では、売った後のことまで考える

海外で事業を続けるためには、商品を販売するだけでなく、安定した取引を続けられる体制が必要です。今回のセミナーでは、シンガポールの物価や人件費の高さ、現地での雇用や物流の課題に加え、取引先の与信管理についても事例をお話いただきました。

特に、商品を販売した後に代金を確実に回収できるかどうかは、海外取引で欠かせない点です。カメイでは、取引先の信用情報や現地のネットワークを活用しながら、取引に伴うリスクを管理しています。

海外展開を進める際には、販売先の確保に目が向きがちですが、現地の商習慣や取引条件を理解し、長く付き合えるパートナーを選ぶことが必要となります。

今回のセミナーでは、商社のネットワークを活用することで海外販売のハードルを下げられる一方、メーカー自身も現地の顧客と向き合い、商品や販売方法を工夫していく必要があることを学びました。

今後のご案内

グローバルビジネスセミナー2026では、引き続き海外展開に関するさまざまなテーマを取り上げます。

次回は、東南アジアでの事業展開に関する経験や現地の状況を紹介するセミナーを予定しています。

グローバルビジネスセミナーでは、研究者、スタートアップ、地域企業、金融機関、行政関係者など、海外展開に関心をお持ちのみなさまのご参加をお待ちしています。

石澤 敏洋

石澤 敏洋/Toshihiro Ishizawa 人材開発事業部/ひとづくり研究センター センター長 経営企画室 2007年東京大学大学院新領域創成科学研究科修了、博士(生命科学)。博士課程在学中に約3年間のインターンシップ期間を経験し、2008年に株式会社リバネス入社。大阪事業所所長、地域開発事業部 部長、戦略開発事業部 部長を経て、2026年5月よりひとづくり研究センター センター長。 テックプランターの概念を用いて各地の研究機関から世界へ羽ばたく研究開発型ベンチャーを創出するための地域エコシステム構築、地域中核企業の新事業創出支援などを手掛ける。 【兼務】株式会社ネストブルー 取締役

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