株式会社リバネスは、茨城県とともに、タイ国家イノベーション庁(National Innovation Agency、以下NIA)主催イベント「Scale Up to Global 2026: Japan」にオンラインで登壇しました。

タイのスタートアップ25社が集まる会場の様子
本イベントは、日本市場への進出を目指すタイのスタートアップを対象とした研修および選考プログラムの一環として開催されたものです。午前中には、日本の各機関より事業計画や進出判断に資する重要な情報が提供され、午後には参加企業が審査員に向けてピッチプレゼンテーションを行い、今後の支援対象として選考を受ける流れでした。
今回、リバネスが登壇に招かれた背景には、昨年度より進めてきた茨城県との連携実績があります。リバネスは、茨城県より委託を受け、令和6年度から7年度にかけて「進出有望外国企業等とのビジネスマッチング事業」を実施し、有望な海外スタートアップの発掘、選定、支援を行ってきました。令和7年度の事業では、海外スタートアップ5社を選定しており、そのうち3社はタイ企業です(Plant Origin Food Co., Ltd.、Cleantech & Beyond Co., Ltd.、Regene Bio Pte. )。選定された企業に対しては、茨城県内企業との共同研究開発や実証に向けた継続的な支援を行っています。
一方NIAは、リバネスが2016年にTECH PLANTER in Thailandを立ち上げて以来のパートナーです。こうした実績を踏まえ、NIAはリバネスを本イベントに招待し、タイのスタートアップに対して日本進出支援の経験を共有する機会となりました。

冒頭の発表者の挨拶時(左)茨城県のチョー氏(右)リバネスのタナン
午前の部では、茨城県とリバネス、JETRO、福岡県、3つの機関によるプレゼンテーションが行われました。まず、茨城県国際渉外担当のチョー氏より、茨城県の基礎情報や地域としての魅力について紹介がありました。空港および東京都心からのアクセスの良さに加え、農業と工業の両方が発展しているといった地域特性などが示され、日本における事業展開先としての具体的なイメージを持ちやすい内容でした。
続いて、リバネス戦略開発事業部のタナンからは、「科学技術の発展と地球を実現する」というビジョンを共有し、タイスタートアップと茨城県内企業を橋渡しし共に事業をつくるために重要な考え方として、リバネス固有の「サイエンスブリッジコミュニケーション」の概念について話しました。私たちリバネスは、両社の技術、事業ニーズ、そして実現させたいことを深く理解し、橋渡しを行います。このようなコミュニケーションによって、新たなアイデアや知識が生まれ、社会課題の解決につながる共同プロジェクトへと発展していくと考えています。
セッションの最後には、再びチョー氏より、茨城県の各種支援制度について説明がありました。整備された教育・医療環境に関する情報に加え、各種書類手続きや生活面でのサポートなど、日本での事業展開を検討するスタートアップにとって有益な内容が紹介されました。茨城県とリバネスによるセッション終了後には、複数の参加企業から茨城県の支援制度について質問が寄せられ、参加者の関心の高さが伺えます。
午後の部では、25社のスタートアップによるビジネスピッチが行われました。参加企業は多様な業種にわたり、それぞれが自社の技術、事業構想、将来の展望について発表しました。その後、NIAのディレクターを中心とする審査員により、今後支援を受ける候補企業の選考が行われました。会場全体からは、タイのスタートアップが海外展開に挑戦する強い意欲が感じられました。
今回の登壇を通じて、タイのスタートアップおよび支援機関の高い意欲と大きな可能性を改めて実感しました。リバネスのサイエンスブリッジコミュニケーションと日本の自治体による支援が組み合わさることで、今後、タイと日本の間にさらなる連携や新たな価値創出の機会が生まれていくことが期待されます。