FOCUSED AREA

現在、東南アジア・欧州・環太平洋という3つの地域に重点をおいて活動しています。

【東南アジア】

ASEANは総人口6.8億人、年平均5%前後の高成長が続く、巨大な市場と課題の宝庫です。リバネスは食料、水、エネルギー、農業、まちづくり、防災といった共通の社会課題を発掘し、新たな市場を創造する戦略です。

シンガポール

シンガポールは、国際金融と物流のハブとして揺るぎない地位を築き、一人当たりGDP約9.1万USDを誇るアジアの経済・技術の要衝です。研究開発投資の対GDP比は約1.9%と高水準で、知財保護とスタートアップ育成の環境が整備されています。地政学的には重要なマラッカ海峡に面し、アジア全体の技術と資金の統括拠点として機能します。リバネスの戦略においては、高度な規制緩和や政府の強力な支援を活用し、周辺国が抱える食料、水、エネルギーといった社会課題を解決するための先進的な技術実証の場を提供します。ASEAN全域への技術移転とビジネス展開のゲートウェイとしての役割は極めて重要です。

マレーシア

人口約3,400万人を擁するマレーシアは、イスラム圏ハブとしての優位性と、製造業から先端技術まで多様な産業基盤を持つ中進国です。天然ゴム、パーム油などの資源も豊富です。地理的にシンガポールと隣接しているため、両国の強みを活かしたイノベーションの東西回廊の一部を形成します。リバネスは、この国が抱える天然資源の持続可能な利用や食糧開発における課題解決モデルを創出します。この成功モデルを中進国のロールモデルとして、ASEAN全体への技術とビジネスの横展開を担う戦略的なパートナーとして位置づけられています。

フィリピン

フィリピンは人口1.1億人超で、年平均6%台の高成長を維持しており、若年層人口増加率が極めて高い点が特徴です。旺盛な内需と、高い英語能力を持つ労働力が魅力。地理的には7,000以上の島々からなる島嶼国家であり、海洋資源、防災、島間のインフラ格差の課題が顕著です。海外からの送金がGDPの約9%を占める独自の経済構造を持つため、デジタル技術による金融包摂や地域格差是正の実証拠点として重要です。リバネスは、海洋、防災、そして社会包摂型の技術実証を通じて、この広大な市場の課題解決に取り組みます。

タイ

人口約7,200万人。タイは東南アジアの地理的中心に位置し、高いインフラと物流の基盤が整備されています。長年にわたり基幹産業であった自動車産業(GDPの約10%)から、バイオ・医療・デジタルといった高付加価値分野への転換を加速させています。メコン経済圏の要衝として、周辺国への技術とビジネスの展開拠点として不可欠な役割を果たします。リバネスは、この地をハブとして、先端技術の実証と周辺国への課題解決技術の輸出を推進し、ASEAN全体の産業高度化に貢献します。

インドネシア

インドネシアは世界第4位の人口約2.8億人を擁し、GDP約1.4兆USDでASEAN最大の経済大国です。巨大な国内市場の規模が最大の魅力であり、一つでも課題を解決できれば、それが即座に巨大な市場となる可能性があります。多数の島嶼国家という特性から、エネルギー、海洋インフラ、食料供給に関する技術の需要が極めて高いです。リバネスは、この国をアジアの成長エンジンと見なし、大規模な課題解決事業の実証を通じて、将来的な東南アジア全体の経済牽引役としての地位をさらに強化します。

ベトナム

人口約1億人、年平均6〜7%の高成長を継続しており、安定した政治体制のもと、製造業とIT産業が急成長しています。中国と国境を接する地政学的な位置から、サプライチェーンの分散先として国際的に注目を集めています。しかし、メコンデルタの環境負荷や都市部の急速な発展による課題も抱えます。リバネスは、日本の先進的なアグリテック技術と連携し、持続可能な食糧生産と環境保全を両立させるモデルの構築を急務と捉えています。このモデルは、メコン経済圏全体の食糧安全保障に貢献します。

【欧州】

欧州における戦略は、日本のディープテックと欧州で生まれる先端技術を結びつけ、地球規模の課題解決に向けた実証を加速させ、世界のルールメイキングに参画することを目的としています。欧州のR&D支出は年間約3,500億ユーロに達する巨大な技術集積地です。

イギリス

イギリスは欧州随一のスタートアップエコシステムと、世界トップクラスの大学発ディープテックを輩出する研究拠点です。R&D投資の対GDP比は約1.8%。ロンドンは金融ハブ機能も強く、国際的な資金調達を担う中心地でもあります。EU圏外に位置する柔軟性を活かし、欧州大陸とアジアを繋ぐ技術ブリッジの起点として機能します。リバネスは、この地を基点に、日本のディープテックを欧州市場で展開し、技術実証と市場展開を加速させます。

フランス

フランスは政府主導でAI、量子技術、宇宙などのディープテック分野に巨額の投資を行い、その存在感を増しています。R&D投資の対GDP比は約2.3%と、積極的な研究開発が進む欧州大陸における研究開発の重要拠点です。リバネスの戦略では、日本のディープテックとの技術提携や共同研究を加速させる中心地となり、特に環境、エネルギー分野において次世代技術の実証を通じた地球規模の課題解決を目指します。

ドイツ

ドイツはR&D投資の対GDP比が約3.1%と欧州最高水準。長年にわたる強固な製造業基盤と「インダストリー4.0」の推進で知られ、精密機械、環境技術分野のディープテックに優れます。リバネスは、日本の研究段階のディープテックをドイツの製造ノウハウと結びつけ、研究段階の実証を実用化・量産へスピード感を持って移行させる中心的な役割を期待しています。

スイス

スイスは一人当たりR&D支出が世界トップクラス(GDP比約3.4%)であり、製薬、バイオ、精密機械分野の技術が突出しています。国内に国際機関が集積し、中立的な立場を活かしたグローバルな技術実証に適した環境が整っています。高い知財保護意識も魅力であり、ディープテックの安全な開発と展開を支えます。リバネスは、この地での技術実証を通じて、日本のディープテックの国際標準化を推進します。

ベルギー

EU本部所在地であり、欧州の政治経済の中心地の一つ。輸出依存度が高く(GDP比約80%)、バイオとアグリフード分野で技術的な強みを持つ国です。特に植物科学における研究水準が高いことで知られています。リバネスはオランダと連携し、サステナブルな食糧生産に関する技術実証を欧州全体に広げる戦略的な拠点としてベルギーを活用します。

オランダ

オランダは、国土が限られるにもかかわらず世界第2位の農産物輸出国であり、アグリテックと水管理技術の世界的リーダーです。循環型農業や都市型農業の実証が盛んで、ワゲニンゲン大学を中心とするクラスターが強みです。リバネスは、日本の技術と組み、食料生産の効率化、食料安全保障、および環境負荷低減に向けた実証を推進し、欧州全域へのソリューション提供を目指します。

【環太平洋】

環太平洋地域における戦略は、民主主義・自由主義経済圏の主要国・地域と連携し、技術・経済安全保障の観点から先端技術の価値を高め、サプライチェーンや市場を確保していきます。

日本

日本はR&D支出が年間約17兆円に達し、アジアにおけるディープテックのパイオニアとして、プログラム全体の技術と投資の供給源です。環太平洋連携の中心軸となり、技術安全保障を担保しつつグローバル展開を推進します。質の高い研究開発と安定した法制度が強みであり、リバネスのディープテックを国際的に展開するための信頼性と基盤を提供します。

台湾

台湾は世界最大の半導体製造拠点であり、TSMCが世界の受託生産の60%以上を占めるなど、技術サプライチェーンの中核です。R&D支出はGDPの約3.6%。地政学的リスクを抱えつつも、技術革新への意欲が非常に高いです。日本のディープテックとの連携は、技術安全保障と自由主義経済圏の技術力強化に直結する最も重要なパートナーの一つです。

韓国

韓国はR&D投資の対GDP比が世界トップクラスの約4.9%に達し、高い技術応用力と世界レベルのIT・半導体技術を持っています。半導体産業はGDPの約5%を占める基幹産業です。地政学的に安全保障への意識が高い国であり、日本の技術と連携することで、アジアにおけるサプライチェーンの強靭化を図る上で不可欠なパートナーです。

香港

香港は世界トップクラスの自由な金融システムを持つ、アジアの主要なビジネス・資金調達のゲートウェイです。年間貿易額はGDPの約4倍に達し、国際的な資本移動のハブとして機能します。中国本土とのビジネスの接点としての特異な立場を持つため、アジアのグローバル展開を加速させるためのビジネス・金融面での中継地として戦略的に活用されます。

オーストラリア

国土面積は日本の約20倍。豊かな天然資源と広大な土地を持ち、年間約3,500億USDの鉱物資源輸出を誇ります。米豪と連携し、インド太平洋地域における安全保障上の重要な拠点としての役割も持ちます。日本の技術による資源の効率的活用や、広大な土地を活かしたアグリテック・エネルギー分野での大規模実証が期待されます。

アメリカ

GDP約28兆USD、R&D支出は年間約8,000億USD超。世界のイノベーションを牽引する巨大な市場と投資ハブです。環太平洋における技術安全保障・市場創造の要であり、日本のディープテックをグローバル標準へと押し上げるスケールアップの場を提供します。

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