Global Bridge Conference
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株式会社リバネスは仙台市の委託を受け、仙台・東北から世界の課題解決に挑むスタートアップを支援する「仙台・東北エクスパンションプログラム(略称:STEP)」を推進しています。本取り組みの一環として、仙台・東北から海外展開を目指すスタートアップ、新規事業を模索する地域企業の方々に対して、グローバルビジネスセミナーを(「グローバル展開の先駆者に学ぶ!」シリーズ)を8月から11月にかけて全7回開催しています。 第7回:グローバルビジネスセミナー 特別講演:株式会社セカンドハート 代表取締役CEO 石田 幸広 氏
現地に何度も通い行動により信頼を構築することで、現地医療課題の解決を目指す 「何度も通い現地機関との連携を進める」と題して、糖尿病による足切断ゼロを掲げる株式会社セカンドハート代表取締役CEO 石田 幸広 氏に登壇いただき、現地に通い続けたからこそ得られた知識について、豊富な実践例を交えてお話しいただきました。具体的には、Malaysia Tech Entrepreneur Programme制度(MTEP)や法人設立の壁、政府機関との実証も、頻繁な渡航と現地での関係性構築で乗り越えています。セカンドハートは、医療費削減という現地課題の解消を明確に言語化し、マレーシアを起点にグローバル展開を推進する基盤を固めました。
⸻ 1. “通う”が最短ルート:制度・人脈・運 ビザ(MTEP)取得や銀行口座、居住取締役の確保など、海外事業の初動は書類との闘いがある。鍵となるのは実際に何度も現地に通い、頼れる現地パートナーや行政機関と関係性を築くこと。面談の機微、緊急時の調整も含め、距離を移動した回数が解像度と突破力を高める。 ⸻ 2. 現場の実感に基づいた価値提供 マレーシアでは糖尿病増加により医療費が急増していることから、致死率が高く専門人材が不足している足病変に対し、「医療費10%削減」が可能との試算を出すことで価値を訴求した。患者のQOL向上と公的支出の圧縮を両立させるストーリーを構築したことが、社会保障機構や透析施設とのPOC/MOU(概念実証/覚書)につながっている。 ⸻ 3. “ちょうどよい”ハブ設計:マレーシア発の横展開 マレーシアは、医療課題の深刻度、制度の柔軟さ、親日性、さらに海外企業が集まるハブとしての機能を持ち、これらが絶妙なバランスで同居する“ちょうどよい国”だと思えた。大学との共同研究やCenter of Garage入居によって先に「箱(インフラ)」を築き、その後に「人」と「案件」を流し込むことで立ち上がりの時間を短縮する戦略を実行してきた。今後、インドやインドネシアなど、より大規模な市場へ横展開することで、移動距離がイノベーションを生むという実感を事業成長へと転化させていく。 20秒に1人が世界のどこかで糖尿病によって足を失っている現実を変えたいと強く願う石田さん。そんな彼の実践事例から、知識が移動距離と出会いの積み重ねで更新され、イノベーションにつながっていくということを学びました。また、日本国内で事業化する前でも、東南アジアにニーズがあるのであれば、まずは現地に行けばいいというメッセージもありました。事業が生まれるのはニーズがあるところから、という話はどの企業にも通じることだろうと思います。 リバネスは、スタートアップが現地のリアルな課題と向き合い、ビジネスと研究を融合させながら成長するプロセスを全力で支援します。「ディープテックの力で世界を変える」挑戦に加わりたいディープテックスタートアップの皆さま、ご連絡ください。 【本件に関するお問合せ】 セミナー概要
日時:2025年11月19日(水) 16:00-17:00
場所:アーバンネット仙台中央ビル 4F/カンファレンスルームC
タイトル:何度も通い現地機関との連携を進める
主催:仙台市、運営:株式会社リバネス
モデレータ:株式会社リバネス 戦略開発事業部 秋永 名美

株式会社リバネス (担当 井上麻衣、齊藤)
TEL:03-5227-4198 E-mail:[email protected][/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]