NEWS

【2025/11/08実施報告】東南アジア共創型グローバルビジネスセミナー第6弾を実施

株式会社リバネスは仙台市の委託を受け、仙台・東北から世界の課題解決に挑むスタートアップを支援する「仙台・東北エクスパンションプログラム(略称:STEP)」を推進しています。本取り組みの一環として、仙台・東北から海外展開を目指すスタートアップ、新規事業を模索する地域企業の方々に対して、グローバルビジネスセミナーを(「グローバル展開の先駆者に学ぶ!」シリーズ)を8月から12月にかけて全7回開催しています。

セミナー概要

第6回:グローバルビジネスセミナー
日時:2025年11月8日(土) 10:00-11:00
場所:フォレスト仙台(〒981-0933 宮城県仙台市青葉区柏木1丁目2−45)
タイトル:子会社をつくると何が変わるのか
主催:仙台市、運営:株式会社リバネス

特別講演:株式会社イノカ CEO 高倉 葉太 氏
モデレータ:株式会社リバネス 代表取締役社長CCO 井上 浄

 

「海外現地における研究を加速」し、「国際企業との共同実証の加速」へ。

 

「子会社をつくると何が変わるのか?」と題して株式会社イノカ 代表取締役 高倉 葉太 氏に登壇いただき、海洋生態系の再生を事業軸に掲げマレーシアへ進出することで藻場・サンゴ礁を活用した市場を創り出すの軌跡から、海外展開を加速させる三本柱が描かれた①現地法人など“箱”を最速で整え足場を確保。②大学とのMOUを武器に厳格な生物資源規制を突破し、共創の信頼網を構築。③子会社を母船に博士級の現地研究者を登用し、時差1時間の高速・低コストR&D体制を構築。これらにより、実証と資金・顧客獲得が好循環を生んだという知見を得ました。

 

⸻ 1.箱・かたちは素早く整えられる
海外展開を加速させるには、物理的・法的・信頼性の面で確固たる「拠点」を早期に確立することが肝要となる。子会社の設立は比較的容易であるため、拠点が定まり次第、まずは実体よりも「箱」としての会社を迅速に立ち上げるべきである。この「居場所」をいかに早く確保するかが、海外事業展開の初期スピードを決定づける鍵となる。

 

 

⸻ 2.大学MOUで規制突破し共創基盤を築く
マレーシア科学大学などとのMOU調印式の日程を交渉前に決定したことで、迅速な協定締結が実現した。これにより、サンゴ・藻類研究に不可欠なバイオ資源規制に関する研究許可も素早く取得でき、大学との連携が迅速に進展、現地の研究体制が確立された。この協定締結と式典の報道は信頼醸成に繋がり、その結果、日系企業や自治体との連携・接点も拡大している。

 

 

⸻ 3.子会社+現地博士人材で高速化
海外拠点での採用活動の結果、日本の半額以下の給与水準にもかかわらず、修士・博士レベルの研究人材からの応募が殺到している。この子会社を核として、実証実験のサイクルを構築。時差が1時間という利点を活かし、意思決定を高速化し、学会や行政への情報発信も同時に進めている。これにより、低コストで国際レベルの研究開発拠点を確立できた。

 

 

海洋生態系の再生を事業軸に掲げ、マレーシアを拠点とすることを現地各地を巡ったことで決め、そこから素早くいかに動いたかという具体的な行動が示された実践的な回でした。特に、最初にまず子会社を設立しておく、そこから大学との連携も迅速に進め、現地でも研究人材を雇用することで中身を充実させていくという方法は海外展開を目指す企業の後押しとなるかと思います。

次回参加のご案内

11月19日(水)の第7回では、株式会社セカンドハート 代表取締役CEO 石田 幸広 氏をお招きし、「現地で連携仮説をぶつけた相手との連携を進める」をテーマに講演いただきます。

リバネスは、スタートアップが現地のリアルな課題と向き合い、ビジネスと研究を融合させながら成長するプロセスを全力で支援します。「ディープテックの力で世界を変える」挑戦に加わりたいディープテックスタートアップの皆さま、ご参加をお待ちしています。

 

*本プログラムにエントリーするスタートアップ企業以外の方も自由にご参加いただけます。

研究者の方、民間企業の方、行政関係者の方も奮ってご参加ください。

申し込みは下記ページよりご登録ください。

今後の予定

第7回 
日時 11月19日(水)16:00-17:00
アーバンネット
仙台中央ビル
目的 現地で連携仮説をぶつけた相手との連携を進める
ゲスト 株式会社セカンドハート 代表取締役CEO 石田 幸広

【本件に関するお問合せ】
株式会社リバネス (担当 井上麻衣、齊藤)
TEL:03-5227-4198   E-mail:[email protected]

CONTACT

メールフォームからお問い合わせください

mailメールでのお問い合わせ