株式会社リバネスは仙台市の委託を受け、仙台・東北から世界の課題解決に挑むスタートアップを支援する「仙台・東北エクスパンションプログラム（略称：STEP）」を推進しています。本取り組みの一環として、仙台・東北から海外展開を目指すスタートアップ、新規事業を模索する地域企業の方々に対して、グローバルビジネスセミナーを（「グローバル展開の先駆者に学ぶ！」シリーズ）を8月から12月にかけて7回程度開催しています。

第2回（9月4日）は、東北大学発ベンチャーボールウェーブの台湾市場への展開に関する実例共有を通じて、先端技術を持つディープテックベンチャーが、アジアの先進産業市場に挑む際のリアルな課題と可能性が浮き彫りになりました。重要なのは、「技術ドリブン」ではなく、「現地の産業文脈に適応する力」と「共創による展開戦略」です。信頼できるパートナーとの関係構築、専門ネットワークへの接続、そして現地ニーズの深い理解という3つの軸が、海外展開を成功に導く鍵であることが明らかになりました。

第２回　：グローバルビジネスセミナー
日　時　：2025年9月4日（木）16:00-17:00 ＠アーバンネット仙台中央ビル
タイトル：最初に会うべき相手とのアプローチ方法を学ぶ
主　催　：仙台市、運営：株式会社リバネス
特別講演：ボールウェーブ株式会社 代表取締役社長 赤尾 慎吾氏
モデレータ：株式会社リバネス　教育開発事業部 部長 齊藤 想聖

海外展開はじめの一歩目のつくりかた
⸻ 1. ディープテックの技術優位性と市場選定のセンス
ボールウェーブが開発する球体センサー技術は、MEMS技術を駆使した革新的なデバイス。「先端技術を活かすには、それを求める現場に行くべき」という観点から、最先端の半導体産業が集積する台湾市場をターゲットに選定したと語りました。米国市場より柔軟で、新技術導入に積極的な台湾の特性が後押しとなりました。

 ⸻ 2. 現地パートナーと専門ネットワークが展開のカギ
台湾では、信頼できる現地パートナーと連携しながら共創関係を築くプロセスが強調されました。水処理メーカーとの提携や、学術ネットワークを通じた研究者との協業など、“人を介した信頼の連鎖”が展開を加速させています。展示会と学術会議の形式のイベントも有効なネットワーク構築の場として活用されていました。

⸻ 3. 「技術だけでは勝てない」——現地の文脈を読む力
台湾進出を通じて得た教訓として、赤尾氏は「技術が優れていても、現地の文脈にフィットしなければ受け入れられない」と強調。製品・営業・研究開発の全フェーズにおいて、現地のニーズや文化、産業構造に対する深い理解が不可欠であり、特にトップ層への説得と現場レベルの実用性の両面から攻める「両面戦略」が有効だと語られました。

これを踏まえて、第3回（9月26日）では、Ugo株式会社 代表取締役 CEO 松井 健氏をお招きし、「パートナーと共に創る体制構築を考える」と題して講演いただきます。さらに実践的な内容として、東南アジアでのMOU締結、現地渡航などを予定しています。リバネスは、スタートアップが現地のリアルな課題と向き合い、ビジネスと研究を融合させながら成長するプロセスを全力で支援します。「ディープテックの力で世界を変える」挑戦に加わりたいディープテックスタートアップの皆さま、ご参加をお待ちしています。

＊本プログラムにエントリーするスタートアップ企業以外の方も自由にご参加いただけますので、
研究者の方、民間企業の方、行政の方も奮ってご参加ください。
ご希望の際は申し込みボタンもしくは、リンク先ページよりご登録ください。
https://id.lne.st/project/sendai_gbp/regist/basic_info/1

第3弾~第7弾 10月〜11月に開催

【本件に関するお問合せ】
株式会社リバネス　（担当　井上麻衣、齊藤）
TEL：03-5227-4198　　　E-mail：[email protected]