イベント

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 COO:髙橋 修一郎)は、来る2025年4月、東南アジアの最先端研究者たちと直接対話できるオンラインイベント『新技術説明会 South East Asia』を初開催いたします。
【停滞を打破する、新たな問いを東南アジアから】
企業の研究所では、次世代の事業を牽引する「新たな問い」の創出に苦労しているといった声が多く挙がっています。日本国内の成熟した市場において、真に革新的なテーマを見つけることは容易ではありません。
そこで、リバネスは、日本とは異なる時間軸で成長し、豊かな文化・自然資源を有する東南アジアに注目しました。ASEAN6カ国をあわせ7億人を超える人口を抱え、平均年齢も若いこの地域は、経済成長とともにアカデミアやスタートアップへの投資も活発です。社会の課題も多く、それらを解決するためのユニークな研究が数多く行われています。
『新技術説明会 South East Asia』では、各回3名の研究者を招き、現地の課題解決に挑む研究や開発技術を紹介します。東南アジアへの進出を検討中の企業はもちろん、研究所で新規テーマ創出に悩む方々にとって、まさに「新たな問い」に出会う絶好の機会です。
【プログラムのポイント】
- 厳選された研究者たち:各国の第一線で活躍する研究者が登壇。
- 異分野融合の可能性:異分野の研究者との交流から、新たな発想が生まれる可能性。
- 具体的な連携機会:共同研究や事業創出に向けた具体的な議論の場を提供。
【開催概要】
- セミナー名:『新技術説明会 South East Asia』
- 開催形式:オンライン
- マレーシア研究者セッション:2025年4月16日(水) 日本時間16:00-17:00
- フィリピン研究者セッション:2025年4月22日(火) 日本時間11:00-12:00
- シンガポール研究者セッション:2025年4月23日(水) 日本時間11:00-12:00
- 参加対象:企業の研究所で研究企画や新規テーマ創出を担当する方、マネジメント層、東南アジアの研究に興味のある方
- 参加費:無料
マレーシア研究者セッション:2025年4月16日(水) 日本時間16:00-17:00

① Dr. Muaz Mohd Zaini Makhtar, Deputy Director, Centre for Innovation and Consultation (CIC), Universiti Sains Malaysia (USM)
発表演題:Showcasing the various research ideas and innovative technology at USM – Agriculture, Food, Aquaculture, and many more
概要:国内第4位の国立研究総合大学、マレーシアサインズ大学(USM)の所属で、産学連携を推進。日本企業とのMOU締結案件も多数(<1>, <2>, <3>)。今回は、参加者の属性に合わせつつ、USMの農業、食品、養殖等関連の研究事例を紹介予定。

② Mr Kaviarasu Munian, Research Officer Zoology Branch, Forest Research Institute Malaysia (FRIM)
発表演題:Forest in Malaysia
概要:マレーシアの政府直下のマレーシア森林研究所(FRIM)で、熱帯の動植物に囲まれた熱帯雨林保護区を有するFRIMの所属。マレーシアの豊かな熱帯雨林、天然資源に関する自然科学研究、有効成分等の応用研究について紹介予定。

③ Dr. Abdul Nasir Bin Abd. Ghafar, Lecturer, Faculty of Electrical and Electronics Engineering Technology, Universiti Malaysia Pahang Al-Sultan Abdullah (UMPSA)
発表演題:Awareness and Innovation to Overcome Hazardous Rip Current.
概要:ルックイースト政策を掲げた当時のマハティール首相によって2002年に設立された、マレーシアパハン大学(UMPSA)の所属。研究テーマは、応用エレクトロニクス、最適化、シミュレーションなど。2016年に岡山理科大学にて博士号(システム工学)を取得。
フィリピン研究者セッション:2025年4月22日(火) 日本時間11:00-12:00

① Asst. Prof. Jade Rodriguez, Research Assistant Professor 2, Institute of Herbal Medicine, National Institutes of Health, University of the Philippines (UP) – Manila
発表演題:Peperomia pellucida (L) HBK (Ulasimang Bato) leaf tablet NIRPROMP-IHM formulation for gout
概要:1908年設立、フィリピントップの医療大学、フィリピン大学マニラ校(UP Manila)所属。フィリピンで増加する痛風患者に対して、古くから利用されてきたUlasimang Batoの抗炎症作用、抗高尿酸血証作用など、熱帯の島嶼国であるフィリピンで、伝統的に使われてきた療法に関する研究を取り挙げる。

② Dr. Concepcion Ponce, Associate Professor, University of the Philippines (UP) – Visayas
概要:沿岸域に位置し、養殖・農業等の研究に強みを持つフィリピン大学ビサヤ校(UP Visayas)の所属。大学発ベンチャー Cirpro Innovation Corp. のCEOも務める。フィリピン他、東南アジアで広く食されているカラマンシーの残渣に着目し、100%天然由来のペクチンの商品化、繊維を活用した製紙・レザーなどの開発に取り組む。

③ Dr. Consuelo Habito, Professor, University of the Philippines Open University (UPOU)
概要:1995年に設立された公立の研究大学、フィリピン大学オープンユニバーシティ(UPOU)の所属。離島の多いフィリピンでのオープンラーニングの提供を目指しオンラインでの遠隔教育・研究を行なっている。研究テーマとして、フィリピンの地域の先住民の伝統的な文化として存在する、家屋の樹木の同定と保全の他、漁業コミュニティでの共同飲用井戸の水質調査等の研究成果を有する。
シンガポール研究者セッション:2025年4月23日(水) 日本時間11:00-12:00

① Dr. Gokula Krishnam, Research Fellow, National University of Singapore(NUS)
発表演題:Analysing Quality in Fast Moving Consumer Goods (FMCG)
概要:世界第8位、アジア1位のシンガポール国立大学(NUS)に所属。2025年1月、リバネスが主催するL-Grant Entrepreneur Life-Tech Award Grand Winnerを受賞。データサイエンスをベースに、胃がんを検出するための呼気検査の研究開発事例で知られる他、呼気を吹きかけるだけで人の生理的、病理的、精神的状態を予測できるセンシングを考案。